ぼちぼちダイアリー

とにかくなんか書いてみよう!

ぬか漬けとミクロな世界

日曜日、いい天気。今日は2週間に1回定期購入している自然栽培の野菜が届く日だった。ということは、あの3本の大根事件から2週間たったということ。1本は友達がもらってくれて、残りの2本の大根は着々と私の胃袋におさまった。そして今日届いたセットの中に、また大根が1本。今回は葉つきだったので、ちょっとうれしい。ほかにソラマメとキュウリも入っていた。ああ、夏が来るんだなあ、と実感。

キュウリを食べるなら、何と言ってもぬか漬けがベスト。私がぬか漬けを始めてから、今年で3年目くらいになったかな。一度おじゃんにしてしまい、今のぬか床は2代目になる。時々かきまぜるのを忘れてしまうけど、今のところおいしい漬け物を作ってくれている。ありがたや。

ぬか漬けをするようになってから、予想通り、おなかの調子が良くなったと。驚いたのが、真冬にぬか床をかきまぜたときのこと。気温は低いのに、ぬか床の中がポカポカとあたたかかった。ああ、生きてるんだなあ! と思って感動した。夏の間は冷蔵庫に入れる人も多いみたいだけど、私は今のところ入れずにがんばっている。真夏の方がぬか床がにおわないのね。うちだけかもしれないけど。

何カ月か前に『いただきます ここは、発酵の楽園』というドキュメンタリー映画を見て、ちょっと世界観が変わった。肉眼では見えない存在だから、普段はあまり意識しないけど、私たちは菌に守られて生きているんだなあと、菌がいとおしく思えた。
映画の公式サイトはこちら。
https://itadakimasu2.jp/

映画の中で特に私の興味をひいたのが、木村秋則さんの「奇跡のリンゴ」の話。木村さんのリンゴは時間がたっても腐らないというのはよく知られている話だけど、木村さんを研究している学者さんが映画の中で、腐らない理由が「菌」にあることを解明していた。木村さんのことはスピリチュアルな文脈で語られることが多いけど、それを奇跡で終わらせずに、科学の目で分析している人がいるのは本当に素晴らしいことだと思う。

奇跡のリンゴが生まれるきっかけになった木村さんの奥様と同じように、私もケミカルなものに弱い体質で、病院で処方された抗生物質を飲むと、かなりの確率で湿疹が出てしまう。抗生物質は良い菌も悪い菌も区別せずに殺してしまうというから、湿疹ができたり調子崩したりするのはそのせいなんじゃないかと思っているけど、どうなんだろう。殺菌作用をうたったハンドソープを使うと肌がヒリヒリするのも、皮膚の菌を殺しすぎているからではないかと思う。

菌とウイルスは別物だけど、コロナ対策で言えば、手洗いはふきん洗い用のシンプルなせっけんで十分だと思っている。私は生物学者福岡伸一博士の大ファンで、時々開かれる講義に参加している。コロナが流行り始めた2月末の講義では、コロナウイルスの構造をとても分かりやすく説明してくださった。

博士によると、コロナウイルスは、油でできた膜の中に1本のRNAが入っているという構造で、膜が壊れてしまえば、ウイルスは人間の細胞にくっつくことができなくなって、増殖できなくなる。博士は「要は油だから、せっけんとかアルコールが効くんですよ」と言っていた。

この説明を聞いて、私はすごく安心した。ウイルスそのものが猛毒なわけではないし、せっけんで洗えば壊れちゃうんだね、と。

ウイルスは目に見えないから怖い、というのは人のごく自然な感情だと思う。でも、肉眼で見えないミクロな世界でも、こんなふうにかみくだいて、やさしい言葉で説明してもらえたら、もう怖くなくなる。テレビなどでも、こういう番組が放送されればいいのにと思う。

あら、話がぬか漬けからずいぶん遠くへ来てしまった。今日はここまで。

 

いつも夕空なので、たまには午前中の空も。澄んだ空気が気持ちよかった。めざせ、早起き!

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