ぼちぼちダイアリー

とにかくなんか書いてみよう!

『風の谷のナウシカ』を読んだ

ここ数日かけて『風の谷のナウシカ』の原作漫画を読んでいて、今日ようやく読み終えた。なんか知恵熱が出そう。疲れた…。

本は先月やったオンライン飲み会をきっかけに友達が貸してくれて、横浜→東京→京都を経て、私のところにやってきた。そもそも、なんでナウシカの話になったんだっけ。たぶん、このコロナ禍がナウシカの世界を連想させるから、流れでそういう話になったんだと思う。

今、ものすごくボーっとしているので、あんまりちゃんとしたことが書けない。なんでかというと、それは描かれている世界がものすごく大きくて、かつ複雑に絡み合っているから。物語が勧善懲悪のようなわかりやすい世界観ではなくて、善悪以前のカオスにどんどん分け入っていくので、読んでいてものすごく脳が疲れる。おまけに絵のタッチがすごい緻密で、一コマの密度が濃いから、絵が発するエネルギーにあたった感じ。

原作の漫画は20代の頃にも読んだことがあったけど、数十年後の今こうして読み返すと、当時はよくわからなかったことも理解できるようになっていた。ナウシカの世界が2020年の今の時代にリアリティを持ってきたことも大きいのかもしれない。アニメ映画では人間と自然の共生が中心的なテーマだったけど、漫画ではさらに人間が連綿と続けてきた憎しみの連鎖をいかに断つかということが描かれていて、そこも今の時代とシンクロしていると思った。というか、自然破壊と戦争は陸続きということか。

 

映画が封切られたのは私が中学生だった時で、たしか春休みに友達に誘われて渋谷の映画館に観に行った。当時もすごい評判だったので、映画館がとても混んでいた記憶がある。上映後、中学生だった私はすっかり感動して「すごいね、よかったね!」ばかりを連発していたな。あと思い出に残っているのが、その日、友達がセーラーカラーのブラウスを着てきていたこと。当時一瞬だけものすごく流行って、あっという間にすたれてしまったけど、彼女のお出かけ用の服がすごーくうらやましかったのを覚えている。だからナウシカというと、そのセーラーカラーのブラウスと、ミス・ナウシカガールだった安田成美を思い出す。

映画はその後何度も繰り返し見た。この前、テレビで放映されていたのを見ていたら、登場人物たちのセリフが、話される一瞬前にふっと分かって、しかもそれがことごとく当たっているので、我ながらびっくりした。ああ、10代の記憶の無駄遣い…。その頃に英会話などしっかりやっておけば、今頃ペラペラだったかも。でも私のことだから、間違いなくさぼって、結局漫画ばっかり読んでいただろうな。

 

ナウシカを読み終わり、空を見たら、夕陽の彼方にひと筋の可憐な飛行機雲。なんというタイミング!

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