ぼちぼちダイアリー

とにかくなんか書いてみよう!

キャッツ!

昨日はアップリンク吉祥寺で映画『キャッツ』を見た。吹き替え版だった。

感想ですか? えーと…猫がたくさん出てきた(そりゃそうだ)。
特殊メイクがすごい。あの耳のリアルな動きはどうやって撮影したんだろう。肉体にぴたっとフィットした「猫スーツ」を着た俳優さんたちが、なんとも生生しかった。役は猫なんだけど、鍛え上げられた肉体は動物っていうより、ザ・人間!って感じだったな。

主役猫ヴィクトリアの女優さんがすっごいかわいくて、頭蓋骨の形がなんてパーフェクトなんだ! と思って、2時間ずっと頭の形に見とれていた(えっ、そこかい!?)。あとで調べたらロイヤルバレエ団のプリンシパルなんですね。美しかった~。吹き替えの葵わかなさんもとてもよかった。

私はあんまり海外の俳優さんに詳しくないんだけど、結構有名な人たちが出演していたのですね。一人ひとりの存在感が素晴らしい。ラストの「メモリー」は圧巻。私もあんな風に歌ってみたい。吹き替え版の歌も迫力があって素晴らしかった。

キャッツはすごい昔に劇団四季の舞台を見た記憶がある。私は演劇をよく見る方だけど、劇団四季とか東宝ミュージカルとか宝塚には全く関心が向かなくて、その時もたぶん友達に誘われて行ったんだと思う。歌や踊りは素晴らしいと思ったけど、やっぱり自分から観に行きたくなるような感じではなかったかな。

そんな私が好んで観に行ってたのは小劇場系やアングラ系で、ダンスだとコンテンポラリーとか舞踏をよく見ていた。これだから「マニアックな喫茶店のマスター」なんだよね…。私は明るくて華やかな世界よりも、しぶい世界の方が好きなんだな。ストーリーも明快なものより難解なものの方がいい(ものにもよるけど)。演劇を見に行く楽しみは、上演される内容もさることながら、自分と好みを同じくする人たちが集まる時間と空間を味わいに行っていた部分もかなり大きい。小劇場に行くと、なんか落ち着く。

じゃあ昨日なんでキャッツを見に行ったかというと、やっぱり猫が好きだから(^^)。私はバリバリの猫派で、昨日も映画を見ながら、色んな猫を思い出していた。

私の実家はなぜか野良猫が寄り付く家で、小さい頃から猫は身近な存在だった。あるときのこと、よくうちに来ていた猫が子猫を連れてきた。そして縁側に私たちを呼び出して、前足をきちんとそろえて「この子をよろしくお願いします」という感じであいさつをした。そしてその翌日、母猫は姿を消した。野良猫は自分の死期を悟ると姿を消すというから、たぶんあれは引継ぎだったのだと思う。今も記憶に残る、礼儀正しい母猫だった。

にゃー、猫飼いたいなあ! でもマンションだから、家に閉じ込めておくのがかわいそうで踏み出せない。あとお気に入りのカーテンをバリバリにされるのも怖くてな。

 

今までに出会った猫たちを思う。青空が目にしみる。

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