ぼちぼちダイアリー

とにかくなんか書いてみよう!

マニアックな喫茶店

この前、私のブログをいつも読んでくださっている方から、私のブログに「マニアックな人たちが集まる喫茶店みたいな空気を感じる」とコメントいただいた。私も「ブログ更新しました」とFacebookに投稿すると、「いいね」の数の割にコメントが多くて、なんだか静かな熱気があるなと感じていたのだけど、なるほど、マニアックな喫茶店かあ、と腑に落ちた。

それはイメージするに、裏通りにひっそりとたたずむ小さな喫茶店(カフェではない)。お客さんの数はそれほど多くないけど、一人で来る常連さんたちが、それぞれ静かに好きな本を読んで長居したり、マスターである私とカウンターでマニアックな会話をしている感じ。

このブログはそこを目指したわけではないんだけど、コツコツ毎日書いていたら、いつの間にかそういうことになっていた。そもそも多くの人に読んでもらおうとか、誰かの役に立ちたいとか、生業のアレクサンダーテクニークを広めたいとか思って書き始めたわけではなかったので、アクセス数も一応みるけど、多くても少なくても、あんまり気にならない(逆に多いとビビるかも)。

書き続けているのは自分のためで、思考の整理とか瞑想みたいなもの。いちおう書くたびにFacebookにシェアしているけど、誰かとつながることもそんなに期待していなかったので、そこに人が集まってマニアックな喫茶店みたいな空気が醸され始めたというのが、つくづく不思議な感じ。たまたま種をもらったので、手近にあった容器に植えてみたら芽が出てきて、とりあえず毎日水やりを続けていたらこうなったのか、と思って眺めている。

この努力のいらない感じ、放っておいたらこうなったという感じ。一昨日私がぐるぐる悩みながら書いた「何もしない」は、もしかしてこういう状態を言うのじゃなかろうか。

何もしないと言いつつ、1000字程度を書くのに2~3時間費やしているけど。だから「何もしない」というのは、「思ってないことは書かない」とか「何かを目指さない」「誰かと比較しない」のような、書く以外に「余計なことはしない」という意味になるのかもしれない。

私がブログを続けられているのは、考えたり文章を書いたりするのが好きだから。それと、もらったコメントからさらに考えが深まっていくのが最高に面白いから。この循環を何かの役に立てようとしてしまったら、たぶん続かないだろうな。

こういう葛藤はきっと仕事をする上でみんなが抱えてきたんだろうなあと思う。お金とか人の評価を気にしなければ、みんなが好きなことして生きていけるものなのかな。現実はそんな単純なものではないだろうし、人にもよるから、わからないけど。

 

日暮れ前。雲の切れ間から放射状に広がる光。これから吉祥寺に映画を見に行ってきます。ホーント私、遊んでばっか! 

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