読まないけど置いておく

ブログを書くようになって２週間。そのおかげか、時間がたつのが少しゆっくりになったような気がする。１週間前を振り返ると、ずいぶん昔のような気がする。ブックカバーチャレンジ１日目とか、もはや懐かしい。

友達のブックカバーチャレンジを見るのも、いろんな発見があって楽しい。投稿を読んで「いいね」をつけたりしていると、結構あっという間に時間が過ぎる。

この前、私がバトンを渡した友達が、紹介した本について「読むためではなくて、本棚に置いておくために買っていたことに気がついた」と書いていた。その感想がしばらくしてから漢方薬のようにじわじわと効いてきた。

私の90歳になる伯母は本がとても好きな人で、長いこと大学の図書館司書として働いていた。素人ながらコツコツ勉強や研究などもしていて、家の中には難しそうな本や資料がわんさかそこら中に積み上げられていた。でもその中には実際に読んでいないものもかなり多かった。私はそういう伯母が大好きだけど、買うだけで読まないのはどうなのかなあ、とちょっと批判的に見ている節もあった。

でも自分も同じで、ボディワーク関連の面白そうな本を見かけるとつい買ってしまうけど、実際に読んでいないものもかなり多い。で、やはり読んでいない自分が「ええかっこしい」のような気がして、ちょっと責めてしまっていたのだった。

でも、「読まないけど本棚に置いておく」を肯定的な言葉で語った友達の投稿を読んで、なんか魔法が解けたみたいに伯母の気持ちが理解できたのだった。「ああ、おばさんはとにかく本に囲まれていることが好きな人なんだね」と、相手を尊重できるようになったというか。同時に、買ったけど読めていない本がたくさんある自分も、やさしい目で見られるようになった。

なんかねー。本をたくさん読むのが偉いような気がしていたんだな。

それでもって、偉くないといけないと思っていた。

偉いかどうかよりも、好きかどうか、でいいのではないか。

ふむ…この考え、少し寝かせておくことにしよう。

写真は今日の夕暮れ。

サヨナラと手を振る太陽に、ひこうき雲ひとつ。