ぼちぼちダイアリー

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今日のレッスンメモ:家事をするときの体の使い方

今日はゆりこさんのレッスンを受けた。今日の私のテーマはズバリ、家事。アレクサンダーテクニークで家事の悩みを解決するというもの。ノートパソコンをキッチンに持ち込んで、Zoomにゆりこさんが入ってくるのを待ち構える私であった。

この頃、キッチンで何かしようと腕に力を入れるたびに、胸のあたりが詰まるような感覚があって、ずっと気になっていた。2週間ほど前にもお皿を拭くというアクティビティをしたんだけど、その日はわりとうまくいっても、次の日には元に戻っていたり…。そこで、せっかくオンラインレッスンなのだから、リアルな環境で動きを見てもらおうと思った次第。

さっそくお皿を拭いているところを見てもらった。私は手を伸ばしてお皿を取りに行くときに、首から上だけ突き出して、お皿の方に寄って行ってしまうみたいだった。そこで、こんなふうに思ってみる。
「まずカラダの中心軸を思うこと。自分の中心軸から腕が外側に向かって伸びていって、手がお皿に向かっていく。お皿を手に持ったら、お皿を自分のほうに近寄せる」。

そして衝撃だったのが、このアドバイス
「お皿を拭くときに、もっとカラダの近くでやってみては?」
言われたとおりにお皿を少し近寄せてみたら、あら! やだ、楽? えっ、なに、そういうこと!? 今まで悩んでたのは何だったの? …みたいな「アレクサンダーあるある」の展開に。

重たいものを持つときを想像してもらえると分かりやすいんだけど、胴体から遠いところで持つよりも、近寄せて持つ方が軽く感じるわけで、お皿を拭くときにも適切な距離というのがある。私は長年、胴体から少し遠いところでお皿を拭いていたらしい。ほんの10㎝程度のわずかな違いなんだけど、肘を曲げてお皿をカラダに引き寄せると、少ない力でぐんぐん拭けた。少し腕に力を入れても、気になっていた胸の詰まりを感じなかった。

ガスコンロからヤカンを持ち上げる、というのも見てもらった。腕の伸ばし方や持ち手の握り方などもアドバイスしてもらったけど、一番影響が大きかったのは立ち方だった。立ち方が安定すると、ヤカンの重さがきちんと足を通って地面に下りてくる。腕にも胸にも腰にも負担がかからない。

ほかにもモップで床を拭く動きも見てもらった。これも体軸を意識することで、モップから床へと力がまっすぐ伝わって、少ない力で床がきれいになるのだった。

今回のレッスンは自分の学びの集大成のような気がした。思えばこれまで腕の使い方をいろんな形で探究してきて、最近も「型」のような練習をしたばかり。そうした探究の積み重ねが、今回はリアルな生活の場でひとつに統合されたような感動があった。

それにしても、生活空間というのは本当に習慣と結びついているものね。毎日を過ごす空間の広さや物の配置こそが、動きの習慣を作ってきたんだな(もちろん物だけじゃなくて人との関係もね)。毎日使うキッチンで、自分の長年の習慣に気づいたときの衝撃は本当に大きかった。あかすりで、大きな垢がぼろぼろ取れたみたいな気分だった(汚い例えですみませぬ…)。ああ、面白かった! びっくりした!

 

今日の夜は、約2カ月ぶりにジャイロトニックのグループレッスンに出かけて行った。運動不足でカチコチになっていたカラダがほどよく伸ばされて、終わった後は気分もスッキリ。私は腕を大きく動かすトレーニングが苦手で、いつも上腕が筋肉痛になってしまっていたのだけど、今日は腕がとても楽に動かせたうえ、筋肉痛になる気配がまるでない。なぜかというと、今日は腕を動かしながら、同時に脚も使えていたから。今までは下半身を忘れて腕だけで頑張っていたから、ある部分に過剰に負荷がかかって筋肉痛になっていたんだということが分かった。昼間アレクサンダーのレッスンを受けたから、カラダが覚えていたんだと思う。学びの多い一日だった。

 

写真は代々木公園の近くで見上げた今日の夕空。空を飛ぶ鳥のような雲を発見。手塚治虫火の鳥っぽい。

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