ぼちぼちダイアリー

とにかくなんか書いてみよう!

「昨日のコナン見た?」

昨日は深夜、NHKでアニメ『未来少年コナン』を再放送を見た。少し前にネットニュースで再放送すると知ってから、それはそれは楽しみにしていたのだった。

いざ始まってみると、オープニングの歌から懐かしい~。メロディも歌詞も、ところどころちゃんと覚えていた。

コナンが初めて放映されたのは、私が小学校低学年の頃だった。たしか火曜日の夜だったと思う。放送翌日は朝から学校中がコナンの話でもちきりで、集団登校の集合場所でもクラスでも、必ず「昨日のコナン見た?」から会話が始まるのだった。

私は小学校の頃いじめられっ子で、みんなの会話の輪に入るのが苦手だったけど、コナン放送の翌日だけは、ふだん私をいじめてくる男の子たちも「昨日のコナン見た?」と、私にふつうに話しかけてくるのだった。

子供たちを何より魅了したのは、コナンの超人的な身体能力だった。泳ぐ、走る、跳ぶ。どんな絶体絶命のピンチでも、コナンはカラダひとつで立ち向かい、必ずやそれを乗り越える。そう考えて昨日見たばかりの第1話を思い出すと、その「カラダひとつで立ち向かう」というところに、作者の意図が込められていたのだと思う。

録画をしたので、ちょっと文字に起こしてみました(我ながらヲタク…)。

まず、設定はオープニングのナレーションから。

「西暦2008年7月、人類は絶滅の危機に直面していた。核兵器をはるかに超える超磁力兵器が世界の半分を一瞬にして消滅させてしまったのだ。地球は大地殻変動に襲われ、地軸はねじ曲がり、五つの大陸はことごとく引き裂かれ、海に沈んでしまった。」

それから月日は流れ、「のこされ島」と呼ぶ小さな島に、最終戦争を生き延びたおじいとコナン少年が二人きりで暮らしていた。ある日、島に謎の少女ラナが漂着する。何者かに追われている様子。翌日、飛行機に乗った二人組がラナを探しに現れる。おじいは最初彼らを喜んで迎えるが、彼らの武器見た瞬間に顔色を変え、こう言うのだった。

「お前たちはまだこんなことをやっているのか。銃などを振り回しおって。お前たちはあの大変動に何も学ばなかったのだな」
「うう…なにこのじじい!」
「その考え方が世界を滅ぼしたんだ!それがわからんのか!」

昨日はこのセリフにハッとしたのだった。「その考え方」というところに。新しい時代を生きるためには、今までとは「考え方」を変えなければいけないのだ。そうでなければ、また同じ過ちを繰り返す。

 

子供の頃、たくさんのアニメを見て育った。ロボット戦闘モノもずいぶん多かった(今もそうなのかな?)。『未来少年コナン』はその中にあって、武器の強さを見せつけるのではなく、武器に対して自然のままの身体で立ち向かうというところが新しかったと思う。そう考えるとナウシカも同じで、宮崎駿さんの平和への思いなのでしょうね。コナン放送の翌日はいじめっ子がやさしかったのは、そうした思いが影響したと思うのはこじつけすぎ?

それにしても、最終戦争が起きたのが2008年って…。子供の頃はずいぶん先のことだと思っていた未来を、私たちはずいぶん通り過ぎてしまった。あの頃自分が思っていたような大人にはならなかったな。

もうずいぶん大人になったけど、これから毎週日曜日の深夜が楽しみな私。たぶんおばあちゃんになってもコナンが好きだと思う。

 

今日の金色の空。雲が立体的に見える瞬間をつかまえた。

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