ぼちぼちダイアリー

とにかくなんか書いてみよう!

違う価値観、違う行動

今日は五月晴れという言葉がぴったりな青空。そして暑かった。コタツをしまったのがつい2週間前だったというのに、もうこんなに暑くなるなんて。気候のスイッチが急に切り替わったみたいだ。今年初めての夏服を着た。

今日の夜は気の置けない仲間たちとのオンライン飲み会に参加することにしたので、午後3時頃、お酒とつまみを調達するために買い物に出かけた。

私の住む町は個人商店が多く、個性的で魅力的な飲食店が多い。今日は地元の飲食店を応援するためにテイクアウトをしようと思って、久しぶりに駅前の飲み屋街をのぞいてみたら…驚いた。

このご時世だから、大半のバーや居酒屋は閉まっているかテイクアウトだけの営業をしている。でも中には普通に営業しているお店もいくつかあって、想像以上ににぎわっていた。お店のドアを開け放ったり、テラス方式にしたり、工夫をしながら営業している。そうして普通に飲んでいる人が多数派だったけど…でも道端で酔っぱらってハグし合っている人たちを見たときは、かなりびっくりした。

1軒のバーの前を通りかかったとき、店員の若いお兄ちゃんに「テイクアウトどうですか?」と声をかけられた。私は特にお目当てのお店があったわけではないので、そこで料理を2品を注文した。用意に15分ほど時間がかかるというので、近くをぶらぶらしてから戻ってきた。先ほどのお兄ちゃんが店の奥からオーダーした品物を持ってくる間に、ふと店内をのぞいてみたら、数人の男女のグループがハイテンションで乾杯し合っていた。みんな結構酔っぱらっている。もちろんマスクなどしていない。

「ええっ、あれ大丈夫なんですか?」思わず私が聞くと、「いや、ダメですよね」とお兄ちゃん。「でも個人営業なんで、店閉められないんですよ」。「いや、それは痛いほどわかるけどさ」と、私が店内を目で促すと「僕ただのバイトなんで、注意できないんですよね…」素直でやさしそうな眼をした彼は、そう言ってため息をついた。「まあ…そうだよね…」。それ以上は何も言えなかった。もし自分が彼の立場だったら、どうしただろう。

今回は先に注文していた手前、代金を支払ったけど…。注文する前にあの店内をのぞいていたら、間違いなく買わなかったと思う。家へ帰る道すがら、果たしてこの店の料理を食べて大丈夫なんだろうかと不安になった。

 

それにしても、ですよ。

「自粛と補償はセットだろ!」私も100%そう思う。今回のことで個人商店がつぶれることはあってはならないし、心から応援している。それに私も昔はどうしようもない酔っ払いだったから、あんまり人のことは言えない。だけど。

あのハイテンションで酔っぱらっている人たち…たぶんあれ、ちょっとわざとやってるよね?

あのテンションの高さは、お酒を楽しんでいるというよりも、反抗すること自体に興奮しているように私には見えた。

 

自分とまったく違う価値観、まったく違う行動。

それを目の当たりにして、なんとも言いようのないショックから、家に帰ってしばらく腕のふるえが止まらなかった。

 

オンライン飲み会は楽しかった。結局、テイクアウトした料理も食べた。おいしかった。気の置けない仲間たちと、しゃべって、しゃべって、笑って、笑って一日を終えられたことに感謝をしよう。

 

写真は今日のお昼すぎの空。青空に少し紗をかけたような薄い雲。

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