ぼちぼちダイアリー

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センサリー・アウェアネスのこと

日曜日の今日、午前中にセンサリー・アウェアネスのオンライン・ワークショップに参加した。

センサリー・アウェアネスとは…言葉でうまく説明するのは難しいのだけど、簡単に言うなら、「自分が感じていること」に気づく練習。今この瞬間に、自分が感じていることを、時間をかけて、丁寧に、誠実に、観察をする。

人はだれでも感じる力を持っている。けれどあわただしい日常生活の中で、自分が何を感じているのか気づけないことが多い。自分の感覚に気づかないまま過ごすと、我知らず無理をして体を壊したりしてしまう。だから自分が今何を感じているのか知ることはとても大切。

私はこのシンプルで奥深いワークが大好きで、この数年、機会があれば参加している。Zoomでの参加は初めてだったけど、私はオンラインも悪くないなと思った。

 

さて、今日のワークショップでは、自分の呼吸を感じることから始まった。リーダーの穏やかな誘導のもと、一人ひとりが自分の体の声を聴く、とても静かで緩やかな時間が流れる。

私は最初、あくびが出てきて眠気を感じた。途中くしゃみが何度も出てきて、そうして自分が寒いと感じていることに気がついた。だから足に毛布を掛けてみたり、着ていたパーカーのジッパーを首元までしっかりしめてみた。じんわりと足と首があたたまっていくのに気がついていく。

「自分が呼吸を一番感じている場所に手を触れてみましょう」というリーダーの語りかけにしたがって、胸や背中に触れてみる。背中と胸が動いていると感じられると、一緒におなかも動いていることに気がつける。目を閉じて、しばらくその動きのリズムを感じていると、さらに呼吸が深くなってくるのが感じられた。

背中と腰に痛みを感じて、ソファの背もたれに深く体をあずけてみた。けれど体が後ろに倒れすぎて落ち着かず、思いついて背中と背もたれの間にクッションをはさんでみた。うん、ちょうどいい感じ。支えが安定したのか、全身がさらにゆるんできて、ソファと一体感が感じられる。思えばこのソファとこんなに仲良くなれたのは、10年前に買って以来初めてだった。せっかく奮発して買ったけど、いまいち体に馴染まなくて、ソファを背もたれにして床に座ることが多かったのだ。

印象的だったのが、閉じていた目を開けたときのこと。ふいに窓の外を一羽の鳥がスーッと横切って行った。たったそれだけなんだけど、それがなんだかとても美しく感じられた。それは例えば深夜にラジオからふいに流れてきた音楽のようで、なにも身構えていない心にすっとしみこんでくるような、そんな感じの美しさ。

 

そうしてたっぷりと感じる練習をしたあとは、同じぐらい長い時間をかけてシェアリングをする。気づきは特別なことじゃなくていい。一人ひとりの感想は本当に千差万別で、みんなの体験を聞くことで、さらに新たな気づきが呼び起こされたりもする。みんな違って当たり前と思えると、とても自由な気持ちになれる。

 

今日の午後は、また別のオンラインの会があったのだけど、長くなったので、それはまた明日。

 

写真は今日の夕暮れ。最近すっかり「夕暮れハンター」になってしまった私。当たり前だけど、空の色は毎日違うのだね。

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